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コンタクトレンズと目のトラブル


コンタクトレンズを快適に使用するためには、毎日のケアが必要です。ケアを怠るとコンタクトレンズに様々な汚れが付着して、トラブルの原因となります。

日本でコンタクトレンズを使っている人は1000万人に達しますが、そのうち約3割の人がなんらかの目のトラブルを訴えて、使用を止めているといわれます。コンタクトレンズで起こる目のトラブルの多くは、フィッティング不良やレンズの汚れ・キズ、間違った使い方が原因です。みなさんはここでコンタクトの正しい知識を身につけ、目の健康を維持しましょう。

コンタクトレンズによるおもなトラブルの症状とその原因

痛み
フィッティング不良、装用過多、装着時の異物混入、レンズの汚れ、変形など。
充血
フィッティング不良、装用過多、レンズの汚れ、キズ、洗浄液の付着、角膜障害など。
異物感が強い
ハードではカーブが合っていないとき、ソフトでは裏返し。
目が乾く
レンズの汚れ、まばたき不足、涙液の不足、季節の変化、冷暖房の不備など。
 
曇る・ぼやける・かすむ
角膜のむくみによるフィッティング不良や装用過多、度数不足、レンズの汚れ、目の乾燥など。
涙が出る
異物の混入やレンズのキズ、洗浄液の付着など。
二重に見える
度数不足、ハードレンズの場合レンズのサイズが小さ過ぎることも。

 

 一般に異物感や痛みはハードレンズに多く、充血やかすみはソフトレンズのほうが多くなっています。ただし、コンタクトレンズが原因だと思っていても、目の病気による症状であることも少なくありませんから、眼科の専門医に相談してください。

汚れの種類

涙にはタンパク質や脂質(油性の成分)、カルシウムなどが含まれています。これらの成分がコンタクトレンズの表面に付着したり、ソフトコンタクトレンズの場合は内部に入り込んだりします。

外部からの汚れ

化粧品の成分、コンタクトレンズを扱う手の汚れ、タバコの煙による汚れなどが付着することがあります。
実際にはこれらの汚れが複合して、コンタクトレンズの汚れを形成します。毎日のケアを怠ったり、長期間コンタクトレンズを使用すると汚れが蓄積してきます。

コンタクトレンズによる目の病気

【角膜血管新生】-かくまくけっかんしんせい

コンタクトレンズを装用したまま眠ったり、目に合わないコンタクトレンズを使用しているときに起こりやすいトラブルのひとつ。

眼球には酸素が必要ですが、コンタクトレンズで角膜に蓋をすることになるので、眼球は血管から酸素を補おうとします。そのため、もともとは血管がない角膜に、酸素を供給するために血管が伸びてきます。この状態が、角膜血管新生です。

【巨大乳頭結膜炎】-きょだいにゅうとうけつまくえん

コンタクトレンズに付いた汚れが原因で起こるアレルギー性結膜炎のひとつ。まぶたの裏にブツブツができ、かゆみがあるのが特徴。また、まばたきのたびにブツブツがコンタクトレンズをひっぱりあげるので、コンタクトレンズが上にずれやすくなります。

【角膜浸潤】-かくまくしんじゅん

コンタクトレンズについた汚れなどが原因で起こる症状のひとつ。

角膜が炎症を起こし、白血球が集まるために角膜が白く濁ります。ゴロゴロした不快感や、痛みを伴うのが特徴ですが、ソフトコンタクトレンズを装用すると痛みが治まってしまうことがあります。そのため、異常を見逃してしまうことも。また、コンタクトレンズのひどい汚れに気づかず装用し続けて症状を悪化させてしまうこともあります。

【感染性結膜炎】-かんせんせいけつまくえん

ウイルス感染による結膜炎です。目に入った汚れが原因で、細菌やウイルスなどに感染します。汚れた手でコンタクトレンズを触ったことで起こりやすいトラブルのひとつです。ゴロゴロした不快感や充血などの症状が特徴。接触感染するので、人にうつさないように注意が必要です。

一番効果的なのは、外出時から戻ってきたときの手洗いでしょう。石鹸やハンドソープできちんと指、手のひら、手首など洗えるところはきちんと洗いましょう。

【点状表層角膜症】-てんじょうひょうそうかくまくしょう

角膜の表面細胞が部分的に脱落する状態です。コンタクトレンズの汚れ、ドライアイ、ケア用品に対するアレルギー反応など、原因はさまざまです。角膜は日々代謝し入れ替わっていますので、軽度のものならばコンタクトレンズの使用を一時中止すれば治ります。しかし軽度の場合は自覚症状が無いことが多く、他の細菌などに非常に感染しやすい状態なので注意が必要です。重度の場合は傷が大きく、深くなってしまい、角膜潰瘍へと進行してしまいます。

早期発見には、眼科医による定期検査が一番。面倒かもしれませんが、きちんと時間を確保してお近くの眼科へ足を運びましょう。

【角膜潰瘍】-かくまくかいよう

点状表層角膜症などのトラブルが進行してしまい、角膜の深い部分の細胞までが欠損した状態です。激しい痛みや、充血、目ヤニが特徴です。治療し、治っても濁りが残るため、その部分の透明度は失われてしまいます。細菌感染する場合もあり、治療が遅れると失明するおそれがあります。

コンタクトレンズを正しく清潔に使っているか、目に異常(充血など)はないか、普段からよく注意して下さい。大切な目をトラブルから守るために、コンタクトレンズは正しく使用しましょう。


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Last update:2018/3/1

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